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Prodrive Quality
全てのシェイプに理由がある。プロドライブが求めるクオリティーとは
軽量化と高剛性をコンセプトに開発した"GC-010G"
グラベルやタ―マック、レーストラック、そしてストリートと、数々のモータースポーツシーンで使用されてきたプロドライブホイール。ライトウェイトスポーツに求められる軽量化やハイパワースポーツに不可欠な剛性を確保するのはもちろんのこと、サーキットのような過酷な状況下での使用においても、高速域における直進安定性(精度)や縁石に乗り上げた際の耐久信頼性(強度)といった面まで考慮した造りこみを、これまで世に送り出してきた全モデルに施してきた。もちろん、ストリートホイールとしてのシンプルで美しいデザインワークも、こうした造りこみの一つとしてのこだわりである。プロドライブホイールは、全てがこれらの条件を満たす「ProdriveQuality」を持ち合わせている。
「Prodrive Quality」=精度、強度、デザイン性の3つのファクターの調和。それこそがホイールにとって最も重要な要素であり、1984年のプロドライブ設立以来、高い技術力はもちろん、常に理想的なホイールを生み出す為に、この一貫したフィロソフィーを掲げてきた。これは今も尚、数々の高性能ホイールを手がけるプロドライブのモノづくりにおける原点であり、絶対に妥協することのないポイントとなっている。実際、最軽量の実現はある程度の技術があればそれほど難しい作業ではない。体積に比例する質量、すなわち各部の肉厚を薄く構成すれば軽くなる。逆に、強度を追求するには、肉厚を厚くすることで対応できる。
またデザイン性だけを追及するのであればアルミを溶かして型に流し込む鋳造製法の方が、より自由度は高い。しかしプロドライブは「Prodrive Quality」というフィロソフィーに則り、鍛造製法を基本に高いデザイン性を求めつつ、軽量且つ強度や精度にも優れるホイールを日々追及し続けており、ひとつひとつのホイールに明確なコンセプトを設け、自ら厳しい品質基準を課すことで工業製品としての完成度をより高いものとしている。それは、一切の妥協を許さないプロドライブブランドのフィロソフィが、ひとつの性能に特化するのではなく、全ての要素において最上・上質というより高いハードルを設定し、またそれを乗り越える為に大きく作用していることを意味する。
軽さだけを求めた単なるスポーティホイールではない。スタイリッシュなだけのホイールでもない。選ばれる以上、その期待に応える品質で、可能な限り最上・上質な性能を提供する。それが、一貫してこだわり続けているプロドライブのモノづくりに対する原点であり、明確な哲学なのである。
強度
回転曲げ疲労試験
強度は、ホイールにとって最重要項目のひとつに数えられる。コーナリング中に発生する横Gによってホイールには大きな負荷が掛かり、それが繰り返されることによってホイールには疲労が蓄積する。その疲労に対する耐久性をテストするのが「回転曲げ疲労試験」だ。ホイールを試験機に装着し、曲げモーメントを加えながら回転させるこの試験を、プロドライブでは一般ホイールよりも過酷に使われる可能性を想定し、公的基準(JWLの技術基準 ※以下同)の20%増に相当する回転数で実施。その後、亀裂や著しい変形などがないかをチェックしている。
半径方向負荷耐久試験
ホイールには、走行中常に車重を支える縦方向の強い負荷がかかるため、それに耐えうるだけの耐久性がないと安全性を確保することはできない。それをテストするのが「半径方向負荷耐久試験」だ。
試験装置にタイヤを組んだホイールを装着し、回転させながらドラムに押しつけるこの試験も、プロドライブでは※公的基準の20%増に相当する回転数で行っている。試験後に亀裂や著しい変形などがないかを確認することで、高い強度信頼性を証明しているのだ。
13度衝撃試験
万が一、道路の縁石などの突起物に斜め方向に衝突した時に、ホイールには強い衝撃力が加わる。その際に急激なエア漏れなどが起こらないかをテストするのが「衝撃試験」だ。規定重量の重りをホイールの上に落下させるこの試験を、プロドライブでは※公的基準より高い位置から行い、試験終了後に空気漏れ、亀裂やリムとディスクの分離などがないかを厳重にチェックしている。
90度衝撃試験
プロドライブでは※公的基準で定められている上記3項目の試験を規格より20%ほど高い厳しい環境下で行うと共に、独自に定めた試験を実施している。それが「90度衝撃試験」と「90度衝撃変形リムドラム耐久試験」だ。走行中にホイールに強い衝撃が加わったケースを想定して行う「90度衝撃試験」は、路面の段差やキャッツアイなど公道上で受ける最大級の衝撃を想定した重りを、リム部内側の規定位置に落下させ、有害な亀裂や異常がないかを詳細にチェックしている。
90度衝撃変形リムドラム耐久試験(17インチ以上の大口径ホイールに適用)
90度衝撃変形リムドラム耐久試験は、90度衝撃試験の要領で故意に変形させたホイールで、半径方向ドラム試験を規定回転実施。これはホイールがわずかでも変形すると変形部から金属疲労を起こし、エア漏れする可能性があるため、そのような状況下での耐性をチェックする目的で行っている。これらすべてのテストをクリアしたものだけがプロドライブホイールとして商品化される。
これらプロドライブが独自に設けている試験は、実走行時に想定される様々な状況下でホイールに入力する負荷に対して、高い耐久性を確保するために行っている。
精度
超高速で回転するホイールにとって精度というのはとても重要な要素である。わずかなブレでもステアリングには微振動が伝わり、車体の直進安定性を乱してしまうだけに、安全性にも関わってくる問題だ。※公的基準では精度に関する取り決めは行われていないが、プロドライブは、プロドライブクオリティの一角を占める重要なファクターとして、高精度確保に厳しい独自基準を設けている。
その基準とは、縦・横の振れがコンマ3mm以下であること。またホイール単体でのバランス量(バランサーにかけた際の回転重量バランス)が内側・外側合わせて30g以下であること。つまり、“寸法としての真円”のみならず“回転させた時のダイナミックバランスとしての真円”をも徹底追求しているのである。
この限りなく真円に近い精度を確保するためには、特殊な工程管理を行わないと到底成し得ることができない。そうして実現した精度は、時速200km/hを遙かに超えるフォーミュラカーのホイールに求められるものと同等とさえ言われている。それだけの精度を市販ホイールに与えるのはオーバークオリティかもしれないが、性能に直結する部分には一切妥協しない。それがプロドライブのスタンスなのである。
デザイン
市販ホイールは、高性能を満たす機能パーツとしてだけではなく、交換することによってクルマのイメージを変えるファッションアイテムとしての側面も持っている。プロドライブホイールは、シンプルで飽きのこない機能美を追求すると共に、塗装の耐久性や外観の仕上がりにも独自の基準を設けることで、一定のデザイン品質を確保している。
塗装をはじめとするホイールの仕上がりを見極める判断基準として、プロドライブでは135項目ものチェックを実施している。小さな塗装ムラやゴミの付着、塗装時の気泡の発生など、工程管理の不手際による不良を一切認めず、モノとしての素性の良さ、工業製品としての信頼性の徹底追求。それが「プロドライブホイール=高品質ホイール」という図式を成立させる上での重要な役割を果たしているのだ。
プロドライバーによる最終走行テスト
プロドライブが公的基準以外にも独自の厳しいテストを設け実践している理由は、ホイールに求められる強度・耐久性さらには様々な状況下での走行時におけるドライバビリティの確保といった、実際の使用シーンにおいて必要とされる要素を第一に考えているからにほかならない。更に、これらのテストを一通り終えた後も最終確認としてチューニングカーに試作ホイールを装着し、プロドライバーによる走行テストを実施している。これもまた、実際の使用環境を想定し確認を行うためである。
プロドライバーに走行テストを依頼するのは、レーシングマシーンでコンマ数秒を競い合っている研ぎ澄まされた慣性の持ち主から見て、操縦安定性・剛性感といったフィーリング面に問題がないかを検証する意味を持っている。
当然のことながら結果いかんによっては設計を修正することもありうる。しかし、実走行テストをすることによってラボテストの検査数値ではみえてこない貴重な情報を得ることができるのだ。
こうした開発項目を経たものだけが、市販化されプロドライブホイールとしてユーザーのもとへと渡っていくのである。
求められるもの以上の品質を提供する。それがプロドライブクオリティなのだ。
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